秋葉がオーディオの街だった頃
子供の頃、秋葉はオーディオの街だった
店頭は巨大なスピーカーユニットの競い合いで
直径が1メートルを超えるスピーカーを
無理やり壁に穴をあけてまで設置する
もう40年近くも昔のことなのでぼんやりとしているが
オーディオが最先端だった時代が存在したのは間違いない
CD-4と云う4chオーディオが発売されブームになった
リアの2chは超音波(30KHzあたり)にFM変調して通常の2chと重ねてレコードに刻む
なのでCD-4を聴くには50KHzまで読み取るカートリッジが必要で
しかもレコード針は通常のサファイアではなくダイアモンドである必要があった
・
おとなの日給が千円の時代に
ダイアモンド針は一万円以上もしたと思う
そのくらいの価値が
最先端のオーディオにはあったのだ
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たしか解散直前のビートルズが東芝のステレオのCMに出ていた
『ステレオ』なんて言葉は今でも通用するのかな
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ネットをうろうろしていたら上の写真を見つけた
ナショナルが販売していた『ゲンコツ』というスピーカーだ
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僕はこのスピーカーが好きで
のこぎりとトンカチで箱を作り
下手なペイントをして
自作のスピーカーを作った
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しかし一体何から出した音を聴いていたのか
だいたい誰の音楽を聴いていたのかさえ思い出せない
しかしこのスピーカーはとても良い音がしたし
なにより『ゲンコツ』の部分の奇妙さに惹かれた
・
当時毎月買っていたのは『ラジオの製作』と『天文ガイド』
そして年に一回出る『録音のすべて』が何よりも大好きだった
創刊号はデビュー当時の浅田美代子さんがデンスケを担いでいる表紙だったか
当時でも100万円もするスチューダーやナグラにあこがれ
何度も何度も、本当に擦り切れるほど読んだ
その本の巻頭広告にあったドイツ『ノイマン』のコンデンサーマイクは
21世紀の今でも最高のマイクとされバリバリ現役でいる
ハイエンドオーディオはもはや楽器の名作の様で
『ストラディバリ』のバイオリンは300年を経ても最高の音を奏でるというが
『ノイマン』のマイクも原型は戦前に作られたものだが
まだあと数十年は確実に最高のマイクとして使われるだろう
僕がハイエンドオーディオにあこがれる心の本質は
『ストラディバリ』や『ノイマン』の様な永遠の命にあるのかもしれない
・
ところが現在ハイエンドと呼ばれているオーディオメーカーの多くが1980年代に生まれている
CDの登場によるオーディオ生態系の極端な変化の力によるものだろう
デジタルが『良い音』の定義を巨大隕石の落下の様に揺さぶったのだ
構造上高域を極端にイコライズするレコードは不可逆圧縮であり
非圧縮記録であるPCMデジタルに比べ遥かに劣る、つまりレコードは『音が悪い』と判決され
PCMデジタルの音を忠実に再生する戦国の下剋上時代は多くの新しいオーディオメーカーを生んだ
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『可逆・非可逆』に圧縮可逆の『ロスレス』が加わりこの分野は今新しいステージにいる
『iPod』の歴史的ブームの通り現在は動画圧縮のために考案されたMPEG用の不可逆音声圧縮であるMP3やAACが全盛だ
『地デジ』や『YouTube』のMPEG2/H.246等も不可逆圧縮だが『限られた帯域の有効利用』は『経済的に優れている』
『よい音』が『経済的』と云う言葉に置き換える事が可能な現代は摩訶不思議で面白い
・
ホーキングがタイムマシンの不可能をニュートン力学の不可逆を軸に解説していた(?)が
人類の『可逆信仰・願望』は『アンチエージング』のごとく熱烈なもので
PCでもシマンテックの『GoBack』から始まりMacが『タイムマシン』の名前の周辺機器まで発売したが
Windows7を使って先ず感じたのは『システムの復元』機能が確実に進化している事だった
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面白いことにCD嫌いの『アナログマニア』達が『PCオーディオ』の登場でレコードの音を蘇らせている
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意外にも『デジタル』は『真空管』と相性が良い
『ノイマン』が好まれる理由に『真空管マイク』である事はは欠かせない
『トランジスタ』は『真空管』を絶滅させたが『デジタル』は『真空管』を求める
デジタルが処理できない何かを『真空管』は持っている様だ
・
『PC』が古い音源に眠る記憶を蘇えさせるのにとても向いている事は
『ビートルズのリマスターBOX』の世界的なブームで証明済みだ
・
かつて究極とさえ信仰されたPCMサウンドはもはや『良い音』とは呼ばれない
圧縮もしないで記録して再生するだけなのだからえらくも何ともない『ただの記録に過ぎない』というわけだ
・
それらはおそらく正しい見解だ
・
問題は『可逆圧縮』でも再現できない『正確な臨場』を作りだすことだ
・
まずリスニングルームやスピーカーの音響特性の補正が不可欠だ
いくら高価なオーディオシステムをおいても『正確な臨場』は決して得られない
・
周波数特性カーブや共振の補正を行うことが出来て
そこから初めて『良い音』への旅をスタートできる
・
さて『良い音』とは何だ、どうすれば手に入れられるのか
・
僕はそんなことに夢中になっている
・
複数のスピーカをデバイザーにより完全にマルチアンプで駆動する
スピーカーユニットも様々なメーカーの逸品を、また様々に組み合わせてみる
・
まだ旅は始まったばかりだがぼんやりと浮かんできた言葉がある
・
『速い音』、高速で分解度の高い、細やかな粒子をたっぷり含んだ、透明だけど情報量の多い音
・
オーバークロックでここ数年生きてきたが
オーディオの世界でも『速さ』は『価値』につながる
・
そんな確信が徐々に固まってきて
だからそんなことばかり毎日24時間考えている・・・
・
最強・最速のCUDA登場でレンダリング・エンコード・数学演算は別次元に突入する!!
噂のNVIDIA新型最強GPU-Fermiが発売された
先ずはTeslaとしてHPC分野から展開される
・
価格は 298,000円 (Tesla C2050)
・
身近な分野では3Dのレンダリングが極端に速くなりそうだ
・
3dsmaxやmayaで使われているレンダラーの開発元mental images社が
NVIDIAの子会社となりGPUプログラミングに最適化される
mental ray 3.8 よりCUDAネイティブ対応となり
G200(QuadroFX4800/GeforceGTX285/Tesla C1060)でi7の30倍程度と云うから
Fermi(Tesla C2050)ではさらに速くなるのだろう
しかも複数枚使用してさらに速度を上げることもできるので
もはやCPUには戻れなくなることは確実だ
・
intelはララビーでX86系メニィコアCPUを投入し
HPC市場でも現在の圧倒的な地位をキープしたいところだが
NVIDIAの攻勢にとても対抗できない
既にCUDA用にはC++/C/Fortran等開発環境が整備され
既存のx86系のアプリを移植する壁がかなり低くなっている
・
3DやCAD/CAMそして科学演算は時間がそのままコストにつながるから
待ち時間が50分の一になるのなら100万円程度は安い
NC系ソフト等では一カ月の使用料が数百万に達するものも珍しくない
AutoCAD/maya/3dsmaxなどビッグタイトルにもプラグイン等の形で対応する
プラグインの場合はホストアプリは2つ程度前のバージョンでも使えるようだ
そしてAdobeのレンダリングエンジンとしても使用できるようになるという話も聞く
・
NVIDIA ZONE をみると、それこそHPCの王道である
流体力学、金融工学、タンパク質解析などスパコンテリトリーのCUDAアプリが並んでいる
・
NVIDIAにはポストintelの光が見えてきたかのように思える
そしてintelにはAthlonの悪夢がよみがえり始めた
・
CPUのクロックを100GHzとかに高められれば良いのだが4GHzであきらめたようだ
コア数やマルチプロセッサで性能を稼ぐ方法ではNVIDIAに分がある
・
さてこのFermiがいつGeForceとして発売されるかは興味深いが
現行のGeForceやQuadroが様々なアプリで演算エンジンとして採用されていく流れの方が実利は大きい
・
まだまだCUDAを使用したアプリは極端に少ない
現行のQuadroFX4800やGeForce285/275でもエンジンとしてアプリが使用するすれば
Fermiに買い替えなくても数十倍の速度向上が見込める
・
なのでこれからマシンを新調される方は
できればQuadroFX4800/5800、最低でもGTX285/275を使いたい
それら以外では今後のCUDAの恩恵を受けにくいと想像する
・
遂にPCは演算に対して飛躍的な未来を手にしたようだ
オーディオな日々
年末で注文が増えてきてみんな死にそうなくらい忙しい中
このところ僕はすっかりオーディオにはまっている
(これも暇ではないのですが)
・
そもそもは、せっかく待望のWindows7が出たのにどうも活かしていないとの疑問
VISTAが好きでなくて買い控えしていた人たちにVISTAと変わらぬPCを売っている
じゃあWindows7で一番わかりやすく楽しく凄く便利になったところは何かと考えたら
それはたぶんDNLAとMediaCenterなんじゃないかというところにたどりついた
・
個人的にもMUSEの頃からハイビジョンは羨望の的で
NHK技術研究所の公開日やらデパートの大型ブラウン管テレビなどで
ハイビジョンを必死で眺めてきたが当時はテレビだけで200万もしたから
知ってる限り個人で所有していたのはASCIIの西さんのみだった
・
自分がハイビジョンを所有したのは今から5年くらい前
それもテレビは高くて買えないのでDELLの2405WFPとSONYのチューナーを
アナログコンポーネントでつないで見ていたのだが
緻密な映像は子供のころ思い描いていた未来そのものでとにかく楽しい
・
そのあとパソコンでの地デジ録画が解禁となりSONYの40インチを買い
機材もHDVからAVCHD>EX1>5DmarkII>GH1とハリウッド並の絵が撮れる進化があり
会社としてもハイビジョン編集用PCが売り上げの半分近くを占めるまでに至った
YouTubeまでもがハイビジョンになりますますこのマーケットは広がるだろう
・
Windows7とMediaCenterの登場によりLANやネットでハイビジョン録画を共有できる
iTuneの様に好きな映画やドラマを無限にハードディスクにため込み好きなPCで見れる
これを実現しなくてどうするとREGZA-ZX8000を買って色々と実験してみると楽しい
今まで何度かトライして絶対成功しなかったリビングPCが成立しそうに感じた
・
せっかく途轍もなく奇麗な映像を共有できるのだから音も良いのを聞きたい
そんなことを思っていた時ビートルズのリマスターを聴き驚いてしまった
・
DAW用PCも柱の一つとして製作販売している関係で5.1chの環境までは整えている
それもオーディオではなくモニターというか音楽制作用の機材を揃えて
たいして高価なものではないが実際にプロミュージシャンがCDを作る環境と同じ
96KHz24bitのオーディオインターフェイスから5.1chミキサーとモニターで
高い解像度とちゃんと下のあるフラットな音域も確保し実際良い音だったが
ビートルズのリマスターで全く違う世界の良い音を知り自分でも試したくなった
・
もちろん一番肝心で決定的に違うのはリマスターを行った技術者の力であるが
それは売っていないので先ずはアビーロードスタジオに少しでも近づけようと
B&Wのスピーカーを入れた(一桁安い型番だが)ステレオ版で使用したNS10Mも入れた
NS10Mはスタジオで音量を上げて聴くと元気ある良い音だが小さな音だとラジオみたいだ
B&Wもおとなしすぎて退屈に思ったが慣れてくるとああこれがオーディオなんだと
スピーカーの音ではなく音楽というかアーティストを感じていることに気付いた
・
それから買える範囲でJBL4312からKEF/TANNOY/TANGENTと集めて聴いてみた
JBL-J216PROは小音量でもめちゃくちゃ元気な音を聴かせてくれることに驚き
KEF-iQ30には仕上げの美しさとぴったりな上品な華やかさがあり楽しい
しかしJBL以外はどれも低音が足りなくて気持ちいいけど腹に来ない
・
なので裏番長のブログの通り40cmのサブウーファーを付け加えたが
そうなればマルチスピーカー・マルチアンプ+オーディオインターフェイス
自分の得意なところで徹底したシステムを作りたくなってきた
既に6chのパワーアンプの総出力は1KWを超えスピーカは全て独立駆動にした
・
良い音というのは簡単でないが正確な音というのならPCの得意とするところだ
測定を繰り返しクロスオーバーや周波数カーブを補正していけば絶対良くなる
・
DAの部分は実際レコーディングに使われているものを使うのだから問題ないし
全てをバランス信号で扱い+4dbと電気的にも大きいので減衰やノイズにも強い
PC本体は自社で作っているDAW用PCをそのまま使えばこれ以上はない
そのPCで実際CD等が作られているわけだから全く正確な音が得られる
・
・
しかしここまでやってやっと辿り着いたのは聴くCDごとに良い音は異なるということだ
良い音を得るには聴きたい音源ごとに自分の好きな音にリマスターし聴く以外ない
・
CDに収められている音をいくら正確に出しても良い音にはならない
またどんなに優れた職人が作ったスピーカーでも全てのCDとの相性を克服できない
本当に良い音で音楽を楽しみたい場合は好きなCDなりを
全て自分の好みにリマスターしてやっと納得できるものになる
・
何千万円のオーディオよりも
自分の好みの仕組みを知り
聴きたい音源をその音にリマスターできるノウハウと機能を持ち
それらを収納し楽しめるPCを中心としたシステムが必要だ
・
・
そんなPCをもうすぐ出そうと思っています
ご期待ください
いや、今すぐにでも問い合わせください
心を癒してくれるPCをお届けいたします
プロ用HD/CINEMA映像機器と5D MarkIIや高画質家庭用テレビの狭間の妙な感じ
REDONEやノンリニアで沸いた数年前の熱狂はすっかり日常に吸収され
巨大な資本を投下して進めてきたデジタルシネマはある意味危機的だ
5D/GH1/LED-REGZAの部屋からInterBeeの会場に来ると感動がない
似た様に感じた人は多いと思うが、それこそが今の業務用映像機器の危うさの正体だ
・
5D MKIIやGH1がわずか数十万円で大衆化してしまった精細で立体的な映像は
本来数千万もする各社のフラグシップシステムを頂点とした商品体系をぶち壊した
アンダー100万カメラEX-1の高画質+メモリ記憶のショックぐらいがちょうど良かった
それなら最上位はシネサイズ+テープ、中心は2/3サイズ+専用メモリという
メーカーとしても採算の取りやすい価格体系で開発投資の流れも今まで通りだし
ユーザーもシネサイズを夢見ながらも自分に見合ったシステムを入れれば良かった
それがおまけで付けられたデジカメの動画機能の画質があまりに素晴らしすぎて
大切なのは従来のフローやブランドの信頼を継続する事より感動を伝えられる映像だと
しごく当たり前の事に気づいてしまった
・
しかし放送・映画・映像業界というのは何兆円ものお金が動く巨大な産業で
特に日本にとっては今や数少ない圧倒的なハードの世界シェアを持つ牙城である
ハイビジョンにしても1970年からNHKと機器メーカーが30年もかけて開発したもので
アナログのMUSEはデジタルの波によりおしくも世界規格を寸前で逃したが
現実的には日本の技術が世界標準となり圧倒的な競争力を持つ
しかもレンズからカメラ・編集・送出・テレビまでを全て国内メーカーで完結でき
デジタルシネマの流れでは今までドイツとアメリカが占めていた映画機材にも参入し
スチィールからテレビ・映画・上映まで映像機材に関しては全て日本で押さえるつもりだった
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10年前フルサイズのデジカメを初めて販売したのはコダックだったし
この数年あたかも映像界のGoogleのごとく注目されたREDONEもアメリカメーカーだ
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しかしいま映像業界に青天の霹靂と言って大げさでないショックを与えたのは
キャノンの世界最安フルサイズデジカメ5Dのモデルチェンジ時に付け加えられた動画機能だった
これはEPSONがプリンタ業界での勝負のためにPM-700というフォトプリンタを売り出したところ
世界中の銀塩フィルム業界をわずか10年程で消滅させてしまったことと何か重なって感じる
当時新宿のNSビルでPM-700の開発チームの方とお会いした時には
銀塩を駆逐するなんてことはあまりに大きすぎる話で本気で考えてはいない様子だった
・
InterBee2009自体もAdobe/Appleのブースも無く
不況だけではなく暗中模索による空白の様な静けさを感じる様な趣きだった
3Dテレビも相変わらず眼鏡かプリズム方式で何が進化しているのか分からない
4Kのパネルを見ても家にあるREGZAとの違いさえ分からず感動しない
システムに関しても相変わらず「テープからファイルベースへ」なんていってるし
まぁ10GbitLANやUSB3.0がもうすぐ立ち上がるから変わると思うけど
面白かったのは巨大なクレーンと
本物のPLマウントFUJINONを見た事だ
日本製映画レンズが本気で世に出ることは感慨深い
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サウンドは二極化か
ミキシングコンソールからはシンボルであったVUメーターが消え液晶パネルに置き換わっている
DAWだと思えばまだいいが、タッチパネルでWindows7をパソコンより先に行ってる辺りが気になるし
なにより本当にWindowsが走っていたりする
MACはOSを外販していないしLinuxだと開発やメンテが面倒なので
Windowsをコンソールに使う流れはさらに強くなり、本当にパソコン化していく感じがする
・
しかしマイクやスピーカーだけはデジタルには出来ない
自作っぽいスピーカがとてもいい音を出していた
映画とスポーツ以外ではなかなか普及しないサラウンドだが
今までの様な傘の様なパラレルマイクでなく一体型の登場で普及しそうだ
三研のブースで聞いた花火大会の一体型マイクでのサラウンドには驚いた
花火はスピーカーでは再現できない音と思い込んでいたが
あれはスピードや音圧よりも空間再現の問題なのだなと思った
個人的には3次元もいいけど既に環境の出来ているサラウンドの魅力はまだまだマーケットがあると思う
・
なんだかよくわからないがレーザーでスピーカーを計測していた
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それにしても未だにボーカルマイクの最高峰は半世紀も前から使われているノインマンU47というのは素晴らしい
ステージ用ボーカルの定番はSM58、高校時代は5万円ぐらいしたが今は9,800円で買える
モニタースピーカーはYAMAHA-NS10Mの時代が長く続いて今は何かと期待して見に行ったが
ジェネリックやダイナオーディオなど入り乱れて定番は無いようだ
ヘッドフォンはSONY MDR-CD900STが絶対的だが、スピーカーに定番がないのはやりにくいと思う
何故NS10Mが終息したか知らないが今時は超小型でもしっかり低音が出て驚くが
モニタと比べるとスピーカのキャリブレートは極端に難しい
だからこそこんなに沢山のメーカーがあるのだろう
しかし何故ヨーロッパのスピーカーはこんなに高価なのか
と話がそれてしまいました・・・
4.2GHzを突破させたダイアモンドグリス
数年前T・ZONEの3Fで「これ冷えるらしいですよ」と聞いてainexの99.9%の純銀グリスを試してみたら本当に5度位温度が下がって驚いた
それ以来これを使い続けてきたが、注意書きにある「最高の性能を発揮するには200時間ほどかかります」は実感としてなかった。
・
今回水冷を組みなおすにあたってお客様より「カツ入れしてでもクロックを上げてほしい」との依頼があり
単に電圧を上げても駄目なことは分かっていたし水冷でも散々試した後だったので「久々に新しいグリスを試そう」と集めてみた
・
以前から気になっていた『液体金属』『セラミック』『他社製シルバーグリス』『新型シリコングリス』を試そうとグリスを探していると
親和産業『ダイアモンド7カラットグリス』というのを見つけて、『ダイアモンド??』と思いながらも、面白半分で買ってみた
・
各グリスごとに熱伝導率を表記しているが通常は高性能品でも5〜9W/mK程度なのだがダイアモンドグリスは2500W/mKとケタ違いの数値が記されている
まぁこの手の表記はキャッチフレーズだと期待もせず試してみるとやはり別段冷えるという感じではなかった
・
翌朝テストの続きを行おうと水冷ヘッドを触ると何やらCPUへの食い付きが違うのに気づく、固く強く吸いついている感じだ
電源を入れてみると昨日よりCPUは10度近く低くなっていて水冷ヘッドがいつもより熱く水温も上がっていることを発見する
・
ネハレムに代わって以来あまり効果がないと思っていた『喝入れ』を行うと4.8GHzでも立ち上がるので驚く
結果としては4.6GHzあたりで一通りのベンチマークをクリアし、新たなグリスとの出会いを福音の様に感じた次第であった
・
よく雑誌でグリスの比較記事を見かけるがどの程度の時間をかけてテストしているかはわからない
もし一日でいろんなグリスを使い分けてテストしているとしたら本当の実力テストにはなっていないのだと思った
グリスには塗った直後から力を出すものと数日後より力を出すものの二種類があるようだ
通常パソコンは毎日CPUを交換したりしないからグリスも塗って数日後のテストで判断することが大切なのだと知る
・
親和産業の『INNOVATION COOLING ダイアモンド7カラット 熱伝導グリス』は試す価値のあるものとお勧めする
・
今回試したものはどれも優秀でシリコンでもシルバー並の力を出すところまで進化している
塗っている感触だとセラミックにもなにやら可能性を感じる
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しかし『液体金属だけは手を出さない方がいい』これは僕の経験の問題かもしれないが
昔の体温計を割った水銀の様なグリスは少しでも油分があると玉状になり転がり細かく分裂しあらゆるところに忍び込む
コンデンサーの足やらCPUの固定具周りの隙間や奥に入り込んだが最後取り除くのはかなりの苦労を必要とする
金属なので知らずに電源を入れれば瞬間にマザーボードやCPUは昇天することとなるだろう
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最近のCPUはあまり熱くならないうえにヒートパイプや放熱ヒィンを贅沢に装備したクーラーのおかげで空冷4GHzも楽勝の気配だが(LGA1366)
一方で水冷にしても抑え込めないほどの高クロックを必要とするNCの計算PC等では最新のグリスは効くという発見をした
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山中潤
さよなら一太郎!!
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『ジャストシステム』の浮川夫妻取締役退任を知り
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20091030_325215.html
なんだか色々昔話を思いだした
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『一太郎』は『マルチプラン』のユーザーインターフェイスに合わせることで成功した
ESCキーを押すと操作メニューが出てきて作業を進めるリズムが
MS-DOSのビッグタイトルであったマルチプランとかみ合って
今でいう『WORD』と『EXCEL』のようなコンビで飛ぶように売れた
・
当時はMACが発売されGUI(グラフィックインターフェイス)に衝撃を受けた頃で
当時『アスキー』ソフトウェア事業部長だった古川さん(日本マイクロソフト初代社長)が
マウスで作業を進める日本初のワープロとしてジャストシステムに開発委託した『JS-WORD』
それが『一太郎』の始まりだった
・
そのころ日本 IBM が『JX』というワイヤレスキーボードのパソコンを発売するというので
古川さんが浮川さんをIBMに紹介したところ浮川さんは古川さんを飛び越してIBMと契約し
マルチプランとそっくりな画面の『JX-WORD』というワープロをジャストシステムブランドで発売する
古川さんは怒ってしまいジャストとの縁を切る
浮川さんは当時ソフトの流通をしていた『ソフトバンク』(SOFTBANK)と話を付けて
PC9801用にもJX-WORDを出す事にするがJXはIBMのパソコンの名前だったので『太郎』と名付ける
しかしソフトの中身は同じだったから拡張子は『.JXW 』のまま今も続く
・
当時まだ九段下の雑居ビルにいたソフトバンクは営業担当に喜屋武さんを付けるのだが
日本中を飛びまくって瞬く間に『太郎』はトップセラーのワープロになった
・
その後僕は自社のワープロを無くしたアスキーから『Z'sWord JG』という
日本で初めてアウトラインフォントを持ちポストスクリプトに対応したワープロを出させてもらうのだが
ちなみにアスキーとの始まりは古川さんが『Funny』というマウスを使ったグラフィックソフトを買ってくれた事だった
・
『JG』を出す頃ジャストも『花子』の発売前で新宿のツァイト(僕の会社)まで浮川さん自身が見に来た
僕は『一太郎』(Ver2から一が追加された)のファイルフォーマットを教えてもらうのと引き換えに見せたのだが
技術的な事は全て奥さんの初子さんが掌握していて約束は果たしてもらえなかった
・
それから数年後DTPがアメリカでブームになり日本でも研究会の様なものを持とうということになり
NECの速水さん・ジャストの浮川さんを中心にツァイト・管理工学研究所・サムシンググッド・ダイナウェアで集まったことがある
なんの成果も無かったのだがサムシンググッドは当時DTPナンバーワンだった『PageMaker』のアルダス代理店になり
それが縁でアルダスがAdobeに吸収された時担当だった石井さんはサムシングを辞め後にAdobeJapanの社長にまでなった
・
僕はやはり一太郎のフォーマットが知りたくて徳島のジャストまで訪ねたことがある
その頃ジャストは徳島では大塚製薬と並ぶ人気企業で空港でタクシーにジャストと言うだけで奇抜な自社ビルまで届けてくれた
ソフトバンクで担当だった喜屋武さんがジャストの役員になっていて社内を案内してくれたが「退屈・退屈」と言っていた
僕は徳島は初めてだったのでお遍路さんでも真似てみようとタクシーでいくつかお寺を訪ねてみたりした
ホテルの窓から眺めた徳島市街の真ん中を流れる川とその横の山に設置されたロープウェイが綺麗に思いだされる
・
・
夢の様な80年代が終わり95年にWindowsが上陸したとき
初代マイクロソフト社長古川さんが行ったのは日本のワープロを『一太郎』から『 WORD 』に変えることだった
結果、大がかりなキャンペーンによって『一太郎』は『 WORD 』にトップの座を受け渡すが
漢字変換の部分つまりATOKだけはその後も主流を長く務めた
・
そもそも『一太郎』の本質的な成功の原因は「かな漢字変換の思想」にあった
ジャストはATOKを外販しなかったので他のソフトハウスは独自で漢字変換の機能を開発したが
大抵はお客さんが便利なようにと外来語も含めて流通するあらゆる言葉を変換できる様に作る事を競っていた
・
しかしジャストは変換する言葉を選んでいた
いくら誰もが使う言葉であってもスラングや文法を崩した単語は扱えないようした
なのでATOKで文章を打ち込むと自動的に下品にならないよう日本語の教育を受けることになる
当たり前と思って使っていた単語がどうしても変換できないと困ればそれは間違った日本語だと知る事になり
ATOKを使い続けるだけで綺麗な文章を書けるよう上達するのだ
それは教職員やお役所に一太郎ユーザーが多かったこともあるが
開発リーダーが先生の様な女性であったことが良い結果を生んだのだと思っている
ATOKの果たした功績は大きい
・
・
しかしMS-DOSの時代には日立パソコンへの移植代だけで何億とかの噂が飛び交った一太郎だったが
WORDに負けてからはどうにも行かなくなり始めた
それでも『日の丸ソフトハウスを守れ』との心意気でSONYから出資を受けたりしたし
携帯電話などでもATOKは盛んに採用された
・
しかしATOKだけではとても会社を支え切れられない
ジャストの顔である『一太郎』は『花子』『三四郎』とOffice並みにラインを広げ価格はOfficeの数分の一にした
しかしPCには初めからOfficeがバンドルされてる上に『一太郎』はヨドバシとAMAZONぐらいでしか買えない
何年も何年もかけて作ったソフトを全て詰めて1万円にまで値下げしたが昔の十分の一も売れない
・
コンセプトサーチなど自然言語処理や文書管理事業でも驚くような技術は開発できず
いよいよキーエンスに身売りとなったがまさか月並みに創業者切りされるとは想像していなかった
・
とにかくこれで僕がソフトをやっていた頃の日本のパッケージソフトメーカーは全て消えた
ジャストという会社は残っているが言語処理という個性の大切な分野でコアな技術者が切られたのだから
採算を取るのが非常に厳しいパッケージソフト事業を自社で続けることは難しいだろう
債権者は何でも売りはたきたがるからソースネクストあたりから1,980円でATOKが売りだされるかもしれない
・
折しも前ソニー会長の出井伸之氏が経営するファンドが吉本興業を買収(TOB)したと聞き
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/091030/biz0910301100008-n1.htm
液晶パネル自社生産をサムスンに委託するなど(PS3への経営資源集中の意味もあったが)
日本の技術を世界的に認めさせたソニーをダメにした張本人が(思いこみかもしれませんが)
吉本という文化をまさにダメにしようとしているのが腹立たしい
・
ソニーは音楽では成功を超えて世界に大きな貢献をしたが
これは盛田さん大賀さんの純粋な音楽への愛情がアーティストや顧客に届いたからだ
映画会社はまだ玉虫色だが映像機器というソニーの本業と強くリンクしている
しかし出井時代に強行した経営形式の欧米型シフトはソニーの根を腐らせてしまった(と思う)
・
映画や音楽は集団が行うビジネス的側面を強く持つが
出版を経営した経験から思うのだが、お笑いは金より情や筋や業のほうが強いと想像する
・
つまりお笑いは映画等と違い大きな金がなくても身一つでも完結できる極めて個人の力量で決まる世界
そんな人を食うぐらいの覚悟を持った勝負人の集まりを金ぐらいしか手のないファンドがどう育てられるのか
・
髪はパリの美容院で整え「橋の上の女」の様なヨーロッパ映画が好みという出井氏に
本音をさらして生きる関西芸人をうまく扱い育てられるとは思えない
「私はファンドとして資金投資し会社の手助けするだけで芸人さんに口出すつもりはありません」
そんな言葉が浮かぶが、芸人は偉い人には絡んで欲しい、しかしアホと決めればとことんイビル
・
ネットの影響でテレビ局がダメになっていく状況を放置してよいわけではないが
ダメになっていくには理由があるのだから金を注射しても治るとは思えない
自分で立ち直れないテレビ局たちが集まって吉本買うより
出井さんに才能があるならテレビに代わるメディアや仕組みを創出してテレビ局にやらせればいい
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話が戻るが
沖縄で暮らしていたころ
那覇の隣の西原町に喜屋武さんが暮らしていると知った
徳島の通信販売会社の沖縄支店長をやっているという話だったが
結局会わず終いで東京に戻ってきた
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そもそも
あの頃の人とは
誰とも
会う機会も無いんだけど
たまにネットでお見かけする
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今日の話も
そんなうちの一つの事でした
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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%87%BA%E4%BA%95%E4%BC%B8%E4%B9%8B
Wiki 出井 伸之 より
『ソニーの経営戦略をものづくりからコンテンツ重視に転換したことでソニー凋落の原因を作ったとも指摘され、
2004年1月12日発売の米ビジネスウィーク誌が選ぶ「2003年度最悪の経営者」に選定[3]、
また日本の『日経ビジネス』2005年12月12日号においても三洋電機の井植敏、ライブドアの堀江貴文らを抑え、
最悪の経営者ランキング第1位に選ばれている。』
わぁ背筋が凍る・・・吉本もったいないな、でももうダメな様ですね
出井さん失礼な物言いで済みません
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ちなみにマルチプランのESCキーを使ったユーザーインターフェイスは
「僕が考えたんや」と西さんから直接聞いた覚えがあります
Wikiで調べたらJS-Wordが最初に乗ったNECのPC100自体
西さんの企画でマルチプランとJS-Wordがバンドルされてたんですね
PC100はモニタを縦に置いて使う先進的なWYSWYGのパソコンでしたが
なんとMacより1年早く発売されている、やっぱり西さんは凄いなぁ!!
Windows7は遂にOSXを超えた!!
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以前このブログで書いたYouTubeで2千400万ものアクセス記録を持つCotorichの写真集が届きました
特に期待していたわけではないけど想像を超える仕上げの低さに愕然とする
どこか安い印刷屋を探して形にすればいいんだという雑な精神がそのまま商品になっている
写真自体はせっかくいいものなのに安い紙に1色で刷るから湿度も空気も消えて素人の同人誌と化している
Cotorichが写真に記録しようとしたのは形でなくモノクロのトーンに秘められたその瞬間の気持ちだと思うが
それを伝えるには最低2色出来れば4色で刷らなければモノクロ写真として成立しない
紙もきめが細かくてインクを吸うタイプのものを選ばなければ深い黒も出ないし只で見れるWebにも勝てない
読み物なり情報なりを主にするならザラ紙でいいがWebに掲載している写真を本の形にするには印刷の意味が不可避だ
写真集なら例えばポッケットに入れて持ち歩けたりモニターでは実現できない様な巨大サイズだったり等Webでの不可能を実現しなければ
なんの工夫も無いうえに奥付も後書きもないような付録以下の冊子を送られるととても哀しい気持ちになる裏切られたとさえ思う
お客さんは技術として紙や印刷に詳しくなくても本には慣れ親しんでいるから手抜きは通用しない二度と買わないだろう
YouTube2400万アクセスから生まれた写真集なんて凄いチャンスだったのにあまりに初歩的な部分で全て台無しにしてしまったのが惜しい
まともなスタッフがいなかったのか他人が信じられなくて何もかも自分でやろうとしたのかあまりに残念な結果だ
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並べるものでは無いかもしれないがNewiMacに僕は似た精神を感じる
どうせお客はネットとiLife程度しか使わないからパソコン部分は最低の性能で十分だ
売るということは欲しいと思ってもらうことだから誰にも分かりやすいビックリする程大きくて新しい液晶を派手に宣伝すればいい
iPodでの巨大な取引があるから韓国や台湾のメーカからは最高の条件で最新の液晶パネルを仕入れることができる
確かに立派なユーザーメリットには違いないモニター単体で見ても安くWindowsPCでもモニタとして使えて(?)おまけでMacも付いてくるのだから
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昔ビル・ゲイツ最大の目標は世界中で走るソフトの全てをMicroSoft製にすることだった
同時にソフターソフトと銘打って増え続けるソフト需要をソフトを作るソフトを発明し解決しようと考えた
その前はマルチプランで実際使用したPコードのように全てのソフトをプロセッサに依存しない仮想マシン用に組もうとした
ビル・ゲイツは技術者というより商売人に区分されているがひたすらユーザメリットを追及したことは素晴らしい
世界中のPCでMicrosoftのOSやOffice/ブラウザが走るようになったことはインターネットが世界に広がる土台になった
JUNSの商売にしても圧倒的なWindowsのシェアによりPCのあらゆる部分が規格化されてなければ成り立っていない
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しかしビル・ゲイツは成功することが恐ろしい量の欲や妬みに塗れたの訴訟と婚姻することだとは思ってもなかった
狂人では無い彼は裁判に明け暮れ人生を終えるより手にした富を盾に慈善家として過ごす方が賢いと決めた
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昔ビル・ゲイツが挑戦した世界中のソフトをMicroSoft製にするという野望は
今、世界中の著作物や情報を全て掌握しようとするGoogleに受け継がれている
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Googleの創業者がAppleの社外役員だったり積極的にオープンソースを進めるあたり一見MicroSoftとは逆に見えるが
あらゆる情報がGoogleの上にあることは世界の利益であるという帝国的な本能はアメリカ企業の伝統でApple等より遥かに古典的だ
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MicroSoftとGoogleは世界最大のライバルだという
現時点では競合する商品を殆ど持たず
商売の領域でも殆ど重ならない両社だが
互いを冷戦時代のソビエトとアメリカのように意識している
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将来MicroSoftとGoogleの生死をかけた戦場となる分野
今は検索と広告分野のように言われているが
本命はメディアやインフラ事業になるに違いない
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僕の仕事はその戦国の時を極東のちっぽけなパソコン屋がチャンスにどうやって変えるかを考える事だ
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5年のスパンで考えても
Googleは既に僕らの商売にとってさえ最も大きな重力であり
MicroSoft/intel/NVIDIA/Amazonがその次にが来る
Appleは既にノキアや任天堂もしくはSONYのエリアに本社を移転している
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HPには秘めた底力があるがDellは看板のビジネスモデルが古くなり正念場を迎えた
AcerやLenoboといった台湾・中国企業はバブル速度で考える時間があるなら走れという勢いだ
日本企業では大阪湾に巨大な液晶/プラズマ/太陽電池工場を作るという命がけの賭けに出たシャープとパナソニック
そしてかつて世界を席巻した日本半導体・PCメーカーで唯一残った東芝そしてエルピーダが気になる
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Windows7は流石ビル・ゲイツ最後のOSだけあり
これでもかというほどにあらゆる可能性が詰め込まれている
かつてMicroSoftの役員会ではビル・ゲイツが全ての役員に
「MicroSoftが潰れるあらゆるシナリオを考えてみてくれ」
と宿題を出し
「私はそのシナリオを回避するあらゆるシナリオを考える」
とやり取りしていたというが
何故かWindows7にはそのエピソードを思い浮かばせるものがある
ビル・ゲイツの人間を感じさせる
不思議な不思議な魂がある
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魂のあるWindowsなんて初めてのことだ
20年かかってやっとMicroSoftはMacOS/OSXを超えたようだ
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偉そうな物言いお許しください
山中潤