Windows7 VS New iMac 異種格闘技戦!!


Windows7発売日にAppleがNewiMacをぶつけて来たのは意外だった

世界一金持ちを10年続けた後、今は引退し慈善活動しているビル・ゲイツ
ディズニーの役員かつiPhoneの大成功で本業は携帯電話屋のスティーブン・ジョブス

かつてはジョブスがまとめたアイディアをゲイツが商売にするという
昔のSONYと松下のような関係(幸之助は松下には東京に優れた研究所があると公言していた)
因果なライバルとしてPC業界を牽引してきたが二人だが
特にこの数年はApple自体Macに力を注げないほど
本業の携帯電話や音楽プレーヤーが絶頂で
昔のようにSwitchやBoot CampWindowsのユーザーを取り込むより
何兆円いう規模に発展したiPhoneiPodのシェアを守る事のほうが100倍大切になってる筈だか

Windows7発売日に突然新製品をぶつけてくた本当の理由は
最近元気のないPCマーケットをこの機会に盛り上げようみたいな
新型のiPod nano の奇跡的と呼んでいいような完成度と比べ
PC関係はSnowLeopardがあまりにパッとしなかったりだから
ちょっとバーゲンセールでもしてAppleはPCもやってますよと
宣伝したかったのかもしれない

内容は相変わらずCore 2が中心だが最高位のiMacに初めてネハレム(i5-750)が入った
一方せっかくNVIDIAに統一されていたグラフィック周りがATI中心に戻っているが
Appleとしては自社が音頭をとるOpenCLを進めていくうえでATIの方が都合よかったのだろう
NVIDIAのCUDAを潰すにはCUDAの動かないハードを売ることが一番だからだ

NewiMacはハード的に何も見るべき点はないが
価格、特に27インチ2560x1440Core2Duo3.06GHz168,000円は安い!!
モニタ単体で30インチCinema HD Display 2560x1600 が229,800円で販売されている事を考えれば
いくら27インチiMacがモニター単体として使えないとしても168,000円は魅力的だ
通常26インチとして売られているモニタは1920x1080なのと比べ
NewiMacの27インチ2560x1440xIPSxLEDは完全に30インチのグループで
20万クラスのモニタにMacがついて168,000円は安い!!

しかし、もし外部DVI/DisplayPort入力端子を加えて
27インチiMacがモニタとしてWindowsマシンでも使えて
ついでにパソコン切り替え機を内蔵して
iMacのキーボード・マウス・モニタをWindowsと切り替えながら使えるようにすれば
それで168,800円なら爆発的なヒットも間違いないと思う
ジョブスはやらないがスカリーならやったと思う
5年以上も使える立派なモニタなのにCore2Duoの寿命に縛られるのは不条理だ
エコの観点からも分離できてしかるべきだ

なので自分で切替機を組み込みたいとも思うがやはり面倒くさい
昔ならラジオデパートの地下辺りで改造済のiMacが販売されただろうが
秋葉もつまらなくなってしまった

New iMacは買わないが、iPod nano は2台も買った
呆れるほどよくできている
あの大きさでオートフォーカスH.264ビデオカメラがついて14,800円なんて
いくらSONYVAIO-Xが画期的と言ってもAppleの足元にも及ばない事がiPod nanoひとつでわかる

しかしAppleのPCはダメだ、自社のiPodiPhoneと比べるまでもなく
進化の速度が浦島太郎のようになってしまっている
せっかくの27インチ2560x1440モニタモデルなのにBlu-rayのオプションも無いなんて信じられない
Windows7ではMediaCenterとDNLAでハイビジョンのネット共有まで可能になるというのに・・・

おそらくスティーブン・ジョブスのToDoリストからMacは落ちてしまったのだろう
そこで周りの経営陣が色々考えようとするが難しすぎて根本的なところに手を付けられない
結局iPodで関係を強化した韓国のサムスンやLGから大型液晶パネルを安く入手し
iMac自体はもう下げられないくらい既に低価格なのでモニタのサイズをひたすら大きくしてゆく
ちょっと違うかもしれないが数年前にDELLがやっていた商売と似ている
そのDELLも台湾のAcerに負け世界三位(それでも凄いが)に落ちたという

New iMacに使われているIPSパネルはもともと日立が開発したものだが
日立に限らず殆どの日本企業はPC事業から脱落してしまい再起の気持ちも無い

まぁとにかく
日本がどうのではなく
自分が、JUNSが
どんな個性のある商品を作ってゆくか
それ以外無い

Windows7発売にNew iMacなんていう花が添えられたことを
むしろチャンスに変えていかなければならないわけです

Windows7 今晩 やっと発売ですね!!
長かったよ・・・・

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■追記 21:21:02
http://www.apple.com/jp/imac/specs.html
Mini DisplayPort出力ポートでDVI、VGA、デュアルリンクDVI接続をサポート(アダプタは別売り) 。
さらに27インチモデルは外部DisplayPortソース(アダプタは別売り)の入力に対応。

とのことでNewiMacはWindowsマシンのモニタとして使えるようです
2560x1440IPSモニタ+Bluetoothマウス&キーボード+Mac+iLife09が付いて168,800円は良い値段
PC切替器でWinとMac両方使える、大型モニタの必要な方には朗報かも知れません
ただグレア(ピカピカ光沢)液晶なので仕事で使うにはしんどいし
レタッチやハイビジョン編集など正確な色調を求める向きには適していません

しかしそれらを差し引いても
AppleMac付きのWindowsユーザー向けモニターを売り出したと考えると
今までで一番効果の高いMac拡販方法に間違い編ません
一部のWindowsマニアにはかなりインパクトのある話です
WinかMacかなんてケチな事でなく両方買ってもらえば良いのです
Macだけの環境を強いても逃げられるだけ
安いと思ってモニタ買ったらMacも付いてきたみたいなやり方のほうが
Appleもユーザー共にパッピー
携帯電話で何兆円も現金預金のあるAppleにすれば
WindowsしかもっていないiPodiPhoneユーザーへのサービスになり
Macで損しても携帯電話ですぐに取り返せる本当にベストな方法です

モニターの価格とスペースでMacのソフトも使えるのか、本当に使えるのかなぁ・・・
2560x1440ということはDuaDVI必須で普通のDVIケーブルは使えません
その上独自のMiniDisplayPortなので現時点ではWinとつなぐケーブルすらないわけで

※27インチタイプのみで、しかもどの程度の互換性があるかは全く定かでありません        ※
※2560x1440のモニタは現時点では特殊なうえにあくまで入力はDVIではなくminiDisplayPortなので ※
Windowsマシンのモニタとして使えるかどうかはつないでみるまで分かりません ※

でも99%使えると思います

Windows7 Ultimate なら急いで!!

遂に先週Windows7DSP版が国内入荷した
VISTAの時もそうだったが注文はUltimateに集中していて
はやくも割り当ての状態になっている

新しいOSで差が良く分からないから
全ての機能が入ったUltimateが一番安心だからだ

Windows7自体の価格はVISTAと同じで
むしろ今まで主流だったWindows7無料クーポン付きVISTAより安い

逆にVISTAWindows7も両方必要な方
つまりWindows7クーポン付きVISTAは在庫限りだろうから
こちらの方がかなり急ぐべきかもしれない
32bitのWindows7クーポン付きVISTAは既に残り何本という表記になっている

DAWの方はASIOドライバーが呆れるほど遅れているのでVISTAを使い続けるしかないが
その他の用途に関してはもはやVISTAを選ぶ理由はない

VISTAで不評だった部分はことごとく改良されているし
これでもかというほど細かな便利さに気が使われている
間違いなく史上最高のクライアント用OSだろう
SnowLeopardはインストールしたのち結局再度Leopardに戻している人が多いようだが
Windows7をインストールしてVISTAに戻す人というのは極端に少ないと思う
慣れるとユーザーインターフェイスやファイル共有辺りの便利さは
VISTAで不評だった部分を一つ一つまじめに改良しているからで
マイクロソフトの商売人としての泥臭さが良い方に出ている

一方新しく取り入れられた新機能についてはこれから数年かけないと見えてこない
VISTAの時標準装備されたiSCSIは業務用途では使われているが
一般レベルでは対応商品も出なかったような感じだ
しかし超高速な通信規格がいくつも標準化されてきたから
もしかしたらWindows7時代に超高速なNASとかがiSCSIが現れ
数千万もしたファイバーチャンネルのSANがコンシューマーレベルまで落ちてくるかもしれない

もう一つ気になるのはWindows7エクスペリエンスの考え方だ
このベンチの測定基準にはマイクロソフトが想定している
新しい時代にバランスが良いといえるPCの形が込められている様に思う

VISATAの時も最初はオール5.9というPCを作ることもできなかったが
今なら20万円以下のPCでもオール5.9つまり全項目最高は珍しくない
5.9出すことだけを考えたPCなら10万円程度でも作れるだろう

しかしWindows7のエクスペリエンスには現在7.9を取れるハードが存在しない項目がある

プロセッサはJUNSの4GHz程度にチューニングされたPCなら920でも750でも7.6位行く
メモリは920なら既に最高の7.9にセットできるし860/750でも7.7行く
つまりCPUに関しては既に十分速いと考えているようだ

ハードディスクは単体のものだと5.9どまりで
多分7.9というのはSSDを基準に考えられているが
今のSSDでは7.9を実現できるものは無い
マイクロソフトの予想では数年以内に1Gbyte/秒といった
今ではごく一部の特殊用途でしか実現していないUltimateなストレージ環境が
コンシューマーレベルまで下りてくると判断しているのだろうか
とにかくストレージに関しては革命的な変化を前提としていることは間違いない

グラフィックスもハードディスク程ではないが
かなり大きな変化を前提にしている
GTX295/285で6.4しか取れないというのは
根本が違うようなGPUが登場しない限り7.9は取れない
VantageでたとえればP20万くらい行かなければ7.9はあり得ないだろうし
もしかしたらそれでも駄目かもしれない
GPGPUの演算能力を見ているのかどうかはわからないが
ここでも革命的な変化を前提としていることが間違いない

CPUとメモリは既に十分な速度に達しているが
グラフィックスはまだまだお話にならないレベルで
ストレージに至っては現在のPC環境は全くダメとの判断だ

オール7.9のマシンが出来たとき
一体僕らは何を体験するのか

オール7.9マシン作りには新たな楽しみと
PCにまだ目指すべき未来があることが感じられ
僕がWindows7で一番面白いと思っているのも
このエクスペリエンスに対する現時点では不可思議な前提である

さてWindows7は今週発売開始
早くご注文頂ければ
ひと足早く未来を体験できるマシンをお届けできます
Windows7こそJUNSのチューニングが活きるOSです!!

Windows7 に 移行するべきか

メインにしているPCを2台ともWindows7にして数週間
それなりに色々試してみたが
発売約1週間前の時点での感覚としては
「音楽・動画の制作用途以外ならWindows7に移行していい」
そんな感じ

とにかくVISTAの時と比べるとトラブルが少ない
もちろんWindows7はフルモデルチェンジだったXPからVISTAの時とは違い
基本的にVISTAで不評だったところを修正したマイナーチェンジだから
XP-->VISATA と同列に考える方がおかしい
Windows7VISTAバグフィックス版と考えれば
VISTAを使い続ける事がおかしいというのが論理だ

しかしWindows7では内部構造の一部が変わっているから
周辺機器と組み合わせて使うことが前提の用途では
もう少しVISTAのままでいた方が良い

といっても僕が不具合を確認できたのは
ASIOを使用するオーディオインターフェイスぐらいで
他はビデオキャプチャーやらフィジカルインターフェイスはじめ
blutooth/WiFi/NICそしてプリンタなんかも問題ない

RAIDではひとつ苦労があった
P6T Delux (V2でない方)のMarvelのSASドライバーはVISTAの流用が出来ず
しかもWindows7用はチップメーカーからもASUSからも提供されていない
結局ネットをうろうろ探して見つけ無事動いたのだが

以前intelの新しいNICがVISTA64bitに対応されておらずあわてたが
サンウェイさんからSuperMicroのFTPにあると教えて頂き事なきを得た

不要なトラブルを避けるためかベータドライバは開発元では公開せず
任意のフォーラムやサードパーティに任せていることも多いようだ

殆どの場合VISTAの流用かWindows7用が用意されているが
思いがけないところで引っかかる事があるから
新しく環境を作るのではなくVISTAで安定して作業しているなら
冒険してまでWindows7に行く必要はないかもしれない

便利になったのは共有フォルダとかファイル共有
つまりVISTAで急にややこしくなったLANやPC内でのファイルのやり取りで
加えてDLNA等映像や音楽のストリーム共有もサポートされているらしく
やっと来たかという思いもあるが試していない

部屋にある大型液晶テレビblu-rayレコーダーにもLANコネクタがあるが
たぶんWindows7で使えるとは思えずセットボックスを買い足しても
2011年に向けてB-CASの規制や方式が変わるときまた一悶着あるだろうから
普通に考えればこの周辺に投資するのは2年ほど待った方がいい

そう考えるとVISTA64bit環境が安定した今Windows7に行く必要はないのだが
やはり一番新しいものを使いたいという性というか癖でわざわざ苦労している

一度Windows7にするとVISTAに戻れなくなる何かがあるのは確かだ
小手先であっても画面周りの演出は嫌いでない

Windows7のエクスペリエンスが異常に厳しいのも意地になる箇所だ
メモリだけ7.9 CPUは920@4.2GHzでも7.7
グラフィックは295でも6.4 ハードディスクに至っては5.9

今日HD5870でグラフィックそして
intelSSDx4のRAID0にシステムを入れてハードディスクのエクスペリエンスをとり
少なくとも全てが7.0以上というPCを作りたいと思っている
もしかしたらその時初めて
知らなかったWindows7の本当の顔と会えるかもしれない
なんたってこれから3〜5年間はPCの土台になる様設計されているのだから
隠された未来がちりばめられているに違いない


長らく原価割れで販売されていたモニタやメモリの価格が持ち直している
DDR3-4G-UnBF-DIMMだけは異常に高く極端に物も少ないが
それ以外の安すぎたパーツは正常な価格に戻るだろう
同時にBlu-rayドライブや2TBHDDがさらに安くなり
フルハイビジョン当たり前時代の足場を一層高める
ムービー一眼デジカメのおかげで画質は格段に上がった
マルチモニターとスピーカーに関しては
まだ拘っている人は少ない
Win95の時には目玉機能だったビデオチャット
もう少し生々しさを消す工夫さえあれば普及するだろう
Skype辺りが当たり前になるのは間違いなさそうなので
Webカメラも進むに違いない

PC雑誌のLGA1156提灯記事にはついに魂を売ったかと悲しくさえなった
intelのWebや資料を雑誌が転載してページを埋める様になればお終いだ
通信社の記事をそのまま印刷している地方新聞のような
無責任なTorboや耐性そして処理能力のやらせのような検証記事は
確かに低迷しているPCマーケットを考えれば目出度い話以外書けない事情は分かるが
いくら現実の自作PCがマニアの娯楽だとしても
PCは今でも時代の先端で産業を切り拓く重要な役割を担っているくらいの志は捨てないで欲しい

PC雑誌がPCに夢をもてない現状は分かる
だからこそ探して見つけて欲しい

取材でもしてくれないかしら・・・

Net の力--人の求めるもの

YouTubeチャンネルのパートナー一覧
http://www.youtube.com/channels?s=mv&t=m&g=5
有名なメディアが並ぶ中に顔写真1枚のシンプルなのがあった
http://www.youtube.com/user/cotorich
普通ではないけど凄く仕掛けという感じでもない
ホームページに行くと
http://cotorich.jugem.jp/
本人が撮ったらしきモノクロ写真
とてもいい
下までスクロールすると写真集発売予約ページ
http://cotorich.nomaki.jp/
写真集の表紙はブログと変わりエロカワ
中身の予想がつかないがとりあえず予約する
特定商取引に関する法律に基づく表示は
販売業者 株式会社 ティーボード
販売責任者 山田 遥
所在地 東京都渋谷区渋谷2-7-14
(秘書・電話代行サービス会社の住所だった)

cotorich をググる
以前とても売れていた「古都ひかる」さんと同一人物らしい
野村誠一」さんの撮り下ろした写真集を持っていたので
見比べるが写真集は若いせいかふっくらしていて
cotorichとは違う印象YouTubeで見る顔のほくろも写真集にはない
しかし「古都ひかる」名で出演していたころの動画を見ると
声がYouTubeと同じでほくろもある
「元AV嬢・古都ひかるYouTubeで謎の復活!」
とかの記事も多くあり本人の模様

アクセスは累計なんと数千万を超えているようだ
Googleと正式にパートナーシップ契約していて
(ハードル高い)
この10月の10日間でも29万回視聴され
最近YouTubeと提携して話題になったテレ朝の隣にいる
あらためてネット世界での力の順位や価値基準は面白いなと感心する

写真集を予約したらメールが届いた
商品番号----数量----単価----小計----商品名
No.1----1----1,150円----1,150円----cotorich写真集『COTORINRI』

写真集の原価は何部刷るかで大きく変わるので一概に言えないが
カラー100ページ・1万部程度なら一冊300円くらいか
直販なので一冊当たり800円程度の粗利が出る
代引きだと送料でさらに300円くらい利益も取れる

何部売れるか予想もつかないが
YouTubeで毎日欠かさず見るコアなファンは1万人くらいとしても
これまでの累計で2千6百52万回も視聴されていることを考えると
「気になってる」程度のファンなら数10万人いて不思議でない
一万部で800万
10万部なら8千万の粗利
(自分で作るという前提なので制作費は入れず考える)

YouTubeでの広告はクリックされなくても
大きな写真付きタイプなら表示されるだけで2円くらいあるから
毎日3万回再生されていれば
広告表示だけで月200万円はGoogleから入る計算になる

低めに利益を計算しても
広告年2400万+写真集1万部800万=3200万円/年
事業として考えると大きな額ではないが
無理やり労力とだけ比べれば悪いものではない

勝負は掴んだファンやアクセスを活用するかどうかだが
どの程度の意気込みや予定なのかは全く見えない
しかしそこがcotorichのやり方なのかもしれない

同じことを目指すわけではないが
とても参考になる面白いチャレンジだと感じる

しかし「古都ひかる」さんは
素晴らしいタレントつまり才能だと尊敬する

このシンプルでありふれたセルフムービーを
数千万回視聴させたのは紛れもなく彼女の力だ
決して企画の力ではない

今後のネットビジネスへの
数多くの示唆を提供してくれている
つまり個人の魅力や才能とネットが
想像を遥か超えるほど相性が良いことだ

テレビはジャニーズでもモー娘でもグループにして力を作るが
ネットが求めているのは一人の魅力ある人間との出会い
人生を変えるような強い個性との出会い
月並みな結論だが
ネットが求めるものはやはりそして永遠に
one to one であることに間違いなさそうだ
パソコン作りも変わらない
BTOではなくオートクチュール
人は結局、好きな人の香りを求めて動く
個性なく生きるなんてゾンビではありませんか

ATOM と ION と SONY

今日SONYが発表した薄型ノートを見て、なにか友人か肉親の死臭を嗅いだような嫌な気持ちになった
昔『浅野温子』がパスポートサイズ・ハンディカムのティーザー広告で大成功したが
そんな成功体験だけが記憶にあり何故成功したかには興味もない
まるで広告代理店が経営しているような魂のない商品作りが悲しくて仕方ない

『CD』や『AIBO』を作ったSONY取締役の土井さんが退職されるとき
「何故こんな会社に変わってしまったのか」と嘆かれていたが
これはかつて熱烈なSONYファンであった僕たちも全く同じ思いだ

まだ20代の頃SONYのパソコンチームから呼び出され
「新しいPCを作るからアプリを担当してくれ」と言われた
コードネームは『ポチ』
モトローラ32bitCPU+OS9という野心的な構成で
Win95の10年近く以前に世界初のマルチタスクOSパソコンを出す予定だった
デザインは当時SONYがモニターとフロッピーを提供していたMACを意識したもので
当時は大崎のSONY旧本社に毎週通っていた

しかし『ポチ』プロジェクトは大和の研究所から大崎に来た土井さんによって解散を命じられる
SMC70/MSXと一向に花開かないSONYのPCビジネスの切り札として
『CD』で成功を収めた土井さんが突然事業部長として現れたのである

フィリップスというコンクリートの壁のように固い会社を口説いて『CD』という国際規格を成し遂げた土井さんには
デファクトスタンダード以外手を出してはならないし作るならデファクトスタンダードにしなければならない」
強い信念があったのでOS9のPCなんていうローカルな事をしても仕方がない
「これからはUnixワークステーションIBM-PC互換機以外ない」との言葉の通り
それ以外のプロジェクトは全て解散させられたのだった

『ポチ』チームは強い衝撃を受けて僕も一時土井さんを恨んだ時期があったが
土井さんは『NEWS』というワークステーションを立ち上げ
一時は国内で一番のシェアを取るにまで成功させたのである

僕は『ポチ』のお詫びとして『NEWS標準のDTP』を作らせて頂けることとなり
土井さんが毎月開いた『DTPコンソーシアム』で毎回公演の時間を与えられ
自分の話したことが翌日の『日経産業・日刊工業』に大きく掲載される
とても貴重な体験というかチャンスを与えていただいた

しかしSUNがSPARKという飛び抜けて速いCPUを開発した時より
性能で劣るNEWSは壁に正面衝突したように売れなくなり直ぐに忘れられた

AIBO』を作ったのが土井さんだったと知ったのは
それから10年以上も後のことだった

『CD』という国際的なデファクトスタンダードを成功させた土井さんが
SONY人生の最後に咲かせた花が
ドイツ人のピアニストだった奥さんとの家族として発明した愛らしい『AIBO』だったとは
そう言えは土井さんもサックス奏者だったし当時のSONY役員は音楽家だらけだった

もうひとつ忘れられないエピソードは
品川プリンスの旧館でDTPコンソーシアムが行われた時土井さんが冒頭で
「ただいま入ってきた情報によりますとAppleがDECに買収されたそうでございます」
と言ったものだから大騒ぎになったことがある
日経BPの知り合いの記者とかからも電話がかかってきて騒然としていた
結局ガセという落ちになったがスカリーの頃だしDECも生きるか死ぬかの頃だから
その時は本当に決まりかけたのかもしれないと思う

またまた話が遠回りしてしまったが
SONYを駄目にしたのはデファクトスタンダードという妖怪の様に思う
アイディアや個性で成長したSONYにとって
デファクトスタンダードというある意味個性の否定化は鉛の靴の様だ

それでもPlayStationBlu-ray等まで
個性をデファクトスタンダードにしてしまえばいいんだ
みたいなやんちゃさがまだ残っていたが
PS3での失敗が命取りになってしまった

よけい話を遠回りさせている様に思えるかもしれないが
今PCをつまらなくしているのは
ATOMというデファクトスタンダードだと感じている
なんたってPC出荷量の4割がATOMという統計まであるくらいだ

今回の世界最軽量ノートPCにしても
もしSONYがCPUから作れたとしたら
もっと面白い本当の意味で画期的な
新しいマーケットを創出するようなものになっていたかもしれない

あのノートの凄さはX86+WindowsからWiMAXまでの
あらゆるデファクトスタンダードを800グラムに詰め込んだことにあるが
所詮はATOMNetBook
僕にはそれがどうにも画期的とは思えないのだ

ATOMというかNetBookの成功はPCの後退を同時に招いた
Windowsを安く売る条件としてマイクロソフトNetBook
遅いCPUを使いメモリは1Gまででなおかつモニターは10インチ以下
その制約を守るならVistaではなく古いXPだけど3000円にしてあげる
という使い物にならないような条件を付けたがヒットしてしまった
そのヒットを支えたのがintelとは因縁の関係にあるNVIDIAのIONだ

もちろんNetBookのほぼ全てはIONを使っていないのだが
これまで10年以上VIAやトランスメタが続けてきて花の咲かなかった
超省電力だけど結局コンシューマーがお金を出して買うほどの魅力のないジャンルに
のろのろCPUの駄目な箇所をぴったり埋めてスマートに変身させるIONをNVIDIAが開発した

NVIDIAはネハレムに変わるときにバスライセンスビジネスをintelから取り上げられ
骨肉の訴訟合戦をintelと繰り返していたが
最近はCUDAがスパコンで成功を始め
さらにARMのCPUライセンスを取得しintelなしでも生きてゆく体制を作り始めた矢先だが
おかしなことにその因縁のintelATOMNVIDIAのIONが夫婦のような相性の良さで売れている

さらにintelはLGA1156/55でグラフィック搭載CPUに苦戦している
対CUDAの本命と思われたララビーも行方不明という状態だ

これから数年の動きはスマートブックとか絡んできてますます予測が難しい
速ければ・安ければ・軽ければ・売れるなんて簡単にいかない

しかも画期的な商品をデファクトスタンダードの組み合わせで生み出す能力が不可欠だ
経済的にも大量生産で成り立っているPC世界ではデファクトスタンダード以外では
価格競争力面でも商売にならない


さてさて、それではうちのような町のパソコン屋は一体どうやれば死なずに済むのか
毎日そのことばかり考えているが
毎度のことだが「組み合わせの妙」以外に良い道は思いつかない
世界中の技術者やビジネスマンが命をかけて勝ち取った
デファクトスタンダードをどうやって自分の商品に見せるかだ

天下のSONYに意見すれば笑われるが
今日出た世界最軽量ノートは理屈で感じることはできるが
買いたいという衝動を呼び覚まさない
実物を見れば「ああいいな」と思うだろうが
今までの買い物を振り返ると
本当に欲しいと思って買ったものの殆どは
本物なんて見てもいないものばかりだ

つまり小さな写真一枚で欲しいと思わせるもの
しかもそれが一目でSONYとわかるような個性を持っていたら
そこで勝負はついている

しかし口で言うのは簡単だし
こんなことぐらい誰でも考えていることなので
本当に難しい

体の芯から解れる様な整体かマッサージ
もしくは青春ごっこでもして
リフレッシュしなきゃ

まぁ最近はピヨピヨに恋しているから
癒されているけどね・・・

高場さん5870x3 CrossFireX 難しいです
Vantage22000しか行きません
ドライバーが今のバージョンじぁ駄目なようですね
やっぱりマルチVGAには泣かされてばかりです

Windows7はDAWが苦手

Naitiveinstrumentsの定番ソフト音源Komplete6が届いた
Komplete5は15万位していたから、6になり突然58,000円に値下げしたのは
泣いた人・喜んだ人、とにかく思い切った価格変更だと思う
僕はVerUpなので19,800円だったが容量は60Gbyteもある
しかも普通VerUp版は簡易包装なのに15万で売ってた頃と変わらぬ重く大きな箱入り
NaitiveInstrumentsとしてはKomplete6+Kore2でソフト音源はまとめていくようで
そうすれば1万音色とその管理ソフト+フィジカルインターフェイスで約10万円
それでバンド/オーケストラから映画用効果音まで音に関しては殆ど間に合うまで完成してしまった
今はDJ用の商品マーケットとPCをギターのエフェクターとして使うマーケット開発が優先の様だ

Macのデジタルパフォーマーやディレクターの頃から約15年いや20年弱かな
64bitにたどり着く前に重い音源たちが32bitのDAWを窒息させる寸前まで巨大化した
10万円で一生かかっても使いきることができないほどの音が入手できることは幸せに違いないが
行きついてしまうというのはまずい

僕の問題はメインのPC2台を64bit-Windows7にしてしまったことだ
殆どのアプリやハードで問題が出ないから一気にクリーンインストールしてしまったが
サウンドインターフェイスたちが全滅に近いことがここにきてわかってきた

NaitiveInstrumentsのKontrol1で問題がなかったからビデオ系やプリンタと同じに考えて
殆どVista64bitのドライバーでOKと思っていたらASIOはWindows7用に書かれていないと動かない
NaitiveInstrumentsが特殊だっただけで他は全滅といっていい程の難しさだ
Windows7発売はDAWが64bitになる最大のチャンスなのだが
ASIOドライバが足を引っ張ってしまうことになるようで心から残念で仕方がない
今年になってやっとVista64bit用ドライバーが急にそろってきただけに
なんとか「やっぱりXPが結局一番だな」なんて定評ができてしまい
またDAWだけがいつまでも原始時代に止まり続ける事態は避けたい

intelのグラフィック内蔵CPUの開発の遅れより
Macは相変わらずCore2Duo+NVIDIAチップセットという3年前の状況にいる
新しいOSが出てもハードがDualCore+4Gメモリではどうにもならない
しかもintelのグラフィック計画はさらに後退している
そしてAppleもパソコンへの興味をさらに後退させている
iPhoneのマーケットを守るだけで会社のリソースの殆どが食われてしまうのだろう
一昨日ビデオ撮影のできるiPodNanoを買って良くできているのに驚いたが
本体のMacに関しては去年買ったMacProが最後になりそうだ
Windowsも含めてPCは投資に見合う商品では本気で無くなってしまった様だ

と言いながらもテスト予定のパーツがかなり溜まってきた
RADEON5870x3=3WayCrossFireを今日からはじめて
あまり乗り気でなかったSSDで組んだRAIDまで使い
Windows7のエクスペリエンスオール7.9マシンへの挑戦をする
今7.9なのはメモリだけでCPUが7.7で
グラフィックはGTX295で6.4
ハードディスクは5.9以上行かない

まぁWindows7エクスペリエンス自体何を基準に考えているのか見当もつかないし
ハードディスクあたりは1Gbyte/秒くらい行かないと7.9が出ないとすれば
マイクロソフトの考えている次世代PCというのが
極端に今までと違ったものだと推測されこれはこれで面白い
もしオール7.9のPCが作れたら次世代PCの姿が拝めるかもしれない
かなりかなり難しそうだが・・・

とにかく9月末頃からマーケットが急に動き始めた

売れなくて極端に安くなっているモニタやメモリとかは今買っておいた方がいい
特にDDR2に関しては今後は上がる一方になることが間違いないし
フルHDモニタが13,800円なんていうのももうおしまいだろう

意外な事だがパーツ代が上がるほどPCメーカーの利益は上がる
もっと正確にいえばパーツ代は上がるのではなく正常に戻るだけで
原価を割って販売し続けたこの半年が異常に過ぎたのだ
利益が上がるのではなく自転車操業は続くがたまに休みが取れるようになる
そのくらいPCの世界は儲からない構造の上にある

それはみんなが同じパーツを同じように組み合わせて販売しているから
自然と価格競争に走り始め気が付いたら血を吐きながのマラソンになってしまう
つまり同じものを作る、もしくは同じものしか作れない事に元凶がある

しかしそこまで病原菌が特定できているのだから
抜け出す道は意外と容易に見つかるかもしれない

とにかく売れなきゃ始まらないが
やっとマーケットが動き始めた様だ

絶対勝つゾ!!

BRESS Windows7 HD5870 等々

BRESS廃業のことを今頃知った
中央通り四差路からTZONEの辺りに移転したことすら知らなかった

PCサクセスに始まり高速電脳・USERSIDE・LAOXツクモそしてBRESS
秋葉は既にパソコンの街では無くなってしまった様だ

80年代には渋谷のJ&Pが1店舗で日本の10%を売っていた時期があった
僕はそのころzeitというソフトハウスを経営していたが
噂だけでなく渋谷J&Pに入荷されたソフトの数を10倍すると
ぴったり全出荷本数になることを何度か確かめた

何年かしてJ&P(上新電機)の創業者が
「何があってもパソコンだけはやめるな」と
言い残して亡くなり
秋葉にはTheCOM(LAOX)ができた

その頃はパソコンのマーケットもかなり大きくなっていたが
TheCOMの力は圧倒的でやはり10%近く売っていたように思う

TheCOMは盛んにメーカーとのジョイントを進め
旗を立てた平棚のコーナーを作り100本でもソフトを積み上げ
メーカーから販売員を送りこませ商品の前に立たせ売り込む
デパートなどでは当たり前のことだが
パソコン業界では画期的なことだった
(キャンペーンのスペース料を取られるのだが)

その手法でTheCOMを成功させた店長が
興した会社がPCサクセスだという

沖縄に5年暮らした後
ASCIIの遠藤さん(元ASCII編集長)を訪ねたとき
「今後自作PCのマーケットは細る一方だ」と聞き
なんだか解せない気持ちでいたが
結果からいえば間違っていなかったかもしれない

おそらく自作PCが一番盛り上がったころ僕は沖縄にいて
AMDintelが史上初の1GHzCPUを競い合い
ATInVIDIAがDirextX8.1に対応した映画のような3Dカードを競い合っていた頃か
まぁ一番もうかったのはもう少し前かもしれないが

僕が23のときzeitを作り瞬く間に知られたソフトハウスの一つになれたのは
当時出始めたマウス(日本のアルプスが製造した鉄玉を使ったもの)の波に乗れたからで
JUNSにしてもCore2Duoの衝撃によるパワーマシンの需要拡大があったと思う

しかし一眼デジカメやAVCHDカメラなどパソコンがなければどうしようもない製品が
いくつも発明され大ヒットしたのにパソコンの使われ方は今も大して変わっていない
簡単に言えば基本的な目的はネットの端末であって
オンラインゲームをしたい人以外は速度や機能も求めていない
そのオンラインゲームも昔の勢いはない

まぁパソコンという名前にとらわれる必要もない
携帯のOSがWindowsLinuxに変わり
家庭のテレビや照明エアコンまでがネットで結ばれ
外出先から寝ている赤ちゃんの様子を確かめたりエアコンの温度を変えたり
クラウドに保存されたお気に入りの写真や音楽を楽しみ小説まで携帯で読む

そんなステレオタイプな未来は既に始まっていて
そこには巨大なマーケットが存在する

たとえば廃業するということは
時代を放棄もしくは読み違えたとも言えるかもしれない

しかしBRESSや高速電脳のような個性のあるお店が無くなるのはやるせない
猛烈な競争の結果グラフィックはNVIDIAAMDの二社
マザーは実質ASUSGIGABYTE+MSIといった感じで
世界中のパソコンがコンビニやファミレスのように画一化して
クロックは3GHz程度で頭打ち64bitの効果を示すソフトも出せないからメモリも4G
進化が止まれば不毛な利益なき安売り競争が始まる
さらにこの夏はWindows7待ちで特に振るわなかった

しかしRadeon HD5870が登場しWindows7もそろそろ発売となりマーケットが動き始めた
その直前に廃業を選択せざるを得なかったBRESSの胸中や如何に

BRESSは店頭のセンスこそ古めかしかったが
XEONやFB-DIMMなどハイエンドなパーツを常備している希少なショップだった
店頭のオーディオ専用PC等にオーナーのこだわりも感じた
どこか昔の秋葉の匂いが残っていた(無線とオーディオの街だった70年代初頭か)

しかし現実はちゃんと受け止めることにしよう

今は21世紀が本当に立ち上がり始めた時期で
20世紀の単語にこだわり続けること自体が危険だ

5年前には夢とも思われた途轍もない技術が無数にある
これらの活かし方を考えてこそ商売も成り立つ

ものを売ることが目的ではないし
お客さんもお金を消費する満足を望んでいるわけではない
Wiiのような新しい楽しさや感動を提案・具現化できるかどうか
規模の大小にかかわらず
すべての発想を新たに組み立てなおさなければならない