Core i7 975 オーバークロック は エリートにのみ許される


いろいろ試してみたが
結論から言えば975も常用は4.2GHzの様だ
D0ステッピングでCore-i7は完全に成熟し
当たりを975外れを920と振り分けたくても
もはや当たり以外取れなくなり
倍率の違いで商品を分ける他無くなった
http://d.hatena.ne.jp/SuperPC_JUNS/20081215
↑↑ オーバークロックの基礎知識

920=21倍x200MHz=4.2GHz
975=28倍x150MHz=4.2GHz

どちらの組み合わせで行くかと云うことだ

もちろん既に200MHzとシステムバスの限界に近い920と比べ
975はあと20〜30%バスやチップセットに余裕がある

つまり冷却と電圧をセットで追加すれば
4.5〜5.0GHzで使える可能性はありそうだ

しかしCore2の頃と比べると
i7は無理を効かせるのが大変で
(電力をマザーが支えきれない)

4.2GHzまでは何の苦もなく上がるが
(Vantage無しなら4.4GHzでも大丈夫)
そこから先には固い岩盤が有り
抜けるには大変な投資と覚悟が要る

実際5GHz付近で動いている方もいるようだが
やはり電圧を1.55Vくらいに盛っている様子

SuperPIは抜けても
GTX285でVantageを通すのは難しいだろうと思う
さらに3WaySLIとなれば絶望的だ
マザーボードは800Wを越す電流を拒絶するだろう
(液体窒素ならいけるのだろうが)

G0以前のCore2の頃は1.5Vは珍しく無かったし
QX9650では4.4GHzで常用出来たが
QX9770から突然4.2GHzにリミッターが設けられた様に思う
電圧も1.45V止まりで
そこからは上げても見返りが小さい
(CPU付近の赤いLEDが悲鳴をあげ始める)

Core i-7での電圧やクロックに関しては
http://d.hatena.ne.jp/SuperPC_JUNS/20081112
http://d.hatena.ne.jp/SuperPC_JUNS/20081115
で散々試したけど
なにか仕掛けでもあるかと疑いたくなるほど
45nmのintel-CPUは全て4.2GHzに壁がある
http://d.hatena.ne.jp/SuperPC_JUNS/20090510/1241961228
↑↑920 4.2GHz 時のブログ

なので僕は
(オーダーがあれば挑戦してみたいとも思うが)
基本的には 『Core2 に関しては1.45V』
Core i7 に関しては1.35V』以上はやらないと決めた


つまり975のオーバークロックは一部のエンスージアストにだけ許される
(僕は実用以外にはあまり興味が無くエンスーとは呼べない)
975は未知を内包した素晴らしいCPUであるが
よほど工夫をしない限りはクロックアップした920と変わらない

つまり、たとえそれがどんなに実用的な価値に乏しいとしても
世界にただ一台の超高速な体験を与えてくれるマシンが欲しい
多大な費用と時間を費やした液体窒素に煙るサーキットで
ベンチマークの一瞬の中から十分なスリルや満足を獲得することが出来る
そんな感性と覚悟を持った一部のエリートのみが975の真の姿を見られるのだろうと思う


左よりQX9770 / Core i7 975 / QX9775 最上位CPU-Extremeたち
Core i7 975は20世紀が発明したCPUのLast King!!だと思う★
★今後はPCにおいてCPUの様な絶対的な主役は無くなるだろう★
お客様からオーダーを頂きました、電圧上げて挑戦してみます!!
(■↑↑■2009/6/8 追加)

※JUNSのオーバクロック設定の基本的基準、以下のベンチマークを繰り返し問題無くクリアすること※
1.3DMARK Vantage P/X 3DMARK06 1920x1200x8AA
2.SuperPI 1M/4M/32M
3.CINEBENCH R10 ALL TEST
4.ExcelBench(by office TANAKA)

(夕べライチ酒を呑むことを忘れたらまた早朝に目覚めてしまった)